トヨタユナイテッド静岡株式会社
「気づき」のシャワー
たった2日間で腹を割った涙を流せる本当の同期になりました
業界・業種
新車、中古車販売
従業員数
1,412名
企業URL
ご担当者様
(元)人財育成・採用担当部長 匂坂 純也様
人事部 塚本 剛史様
研修対象とした方
新入社員研修・若年次社員研修
研修導入の目的・解決したい課題(匂坂様)
私とこうちゃん (愛を込めて「こうちゃん」と呼ばせていただきます) ※代表理事 との出会いは2015年の3月。
これまでの社員教育に関する体制・体系・プログラムを一新し、教育そのものを会社の「ブランド」 の1つとして昇華させたい。
そんな想いでいろいろと調べていたとき、偶然「森と湖の楽園」のホー ムページに巡り合いました。
ページをスクロールするにつれぐんぐんと興味が湧き、すぐに電話を掛け、そして打ち合わせのアポイントを取り付ける。
比較的慎重に判断・行動する私としては珍しく直感的かつスピード感のある動きだったなぁと(笑)。
そもそものきっかけは2014年4月、これまでの営業系部署から人財育成担当部署へ異動、社内の教育体系構築~教育施策の刷新を任されることになり、右も左もわからないまま、そして大した計画もなく手探りで新入社員の研修から取り組みを始めました。
当たり前ですが、これで上手くいくはずもなく、課題だけを残した状態で新人配属することに なってしまい、配属先からは「今年の新人はどういう教育を受けてきたのか」とお叱りをいただくことに。
新人研修でやらなければならないことは、まず、学生から社会人へのマインドチェンジ。
そして、私たちの業態ではもっとも重要となる「チーム」で働くことの大切さを教え、植え付けること。知識や技術は後づけできるが、意識(マインド)・姿勢・価値観のインストールは入社時の「導入教育」が非常に重要で、それが配属後の実戦や、少し大げさかもしれませんが、その後の人生に大きく影響すると考えています。
この大失敗を教訓に、弊社の教育改革が本格的にスタート、2015年度新卒社員〜若年次社員の教育計画策定に着手していく中でこうちゃんとの運命の出会いを果たしたわけです。
実は、2015年入社の新人たちには、学生のうちから社会人になるための準備として「内定研修」を何度か行い、さらには課題図書としてスティーブン・R・コヴィー氏の『7つの習慣』を配布していました。 この『7つの習慣』を読むことにより彼らがどのようなことに気づき、マインドとして身につけているか。本を読ませただけで終わらせるのは勿体ないと考えていたとき、偶然にも、森と湖の楽園を舞台とした野外研修の存在を知ったのです。 こうちゃんとの打ち合わせでは、新人たちに教えたいこと、そして研修終了時のゴール(状態) について相談し、それを実現するためにプログラムのカスタマイズをご提案いただきました。
そして、森と湖の楽園での合宿研修を含む「新人教育プログラム案」を策定、経営陣の承認を得て2015年の新人研修がスタートしました。
研修導入後の成果(匂坂様)
50人の新人を従えいざ楽園へ。
こうちゃんの軽妙なトークで研修がスタートすると、プログラムと非日常的な空間とのシナジーであっという間に全員が惹き込まれていくのが目に見えて伝わってきました。
そして圧巻なのは最初のプログラムから「気づき」の連続。
「これでもか、これでもか」と、とにかくプログラムひとつひとつ、シャワーのように「気づき」 が降りかかり、これまでの人生経験により形成された固定観念や既成概念がことごとく崩れ、嫌でもいろいろなことに気づかされます。
インプットとアウトプットの繰り返しを通じて「気づき」が「学び」に、「学び」が「喜び」に、 プログラムが進むにつれ、彼らの目つきや発言・行動がどんどん変わっていき、1日目のプログ ラムが終わる頃には職種も年齢も違う人が1つの「チーム」になりかけているように見えました。
引率していた私は、たった数時間で人はこんなにも変われるのかと、とても不思議な感覚に陥ったことを今でも鮮明に覚えています。
そして2日目最後のプログラム。
1日目で大きな変化を遂げた彼らが本当の意味で「ONE TEAM」になれるのか。
課題はこうちゃんから指示されますが、それをクリアするのは彼ら自身です。 当然最初は上手くいかず、簡単にはクリアできません。 しかし、ここで1日目に得た気づき(=成長)が「自然」に発揮されるところが、この野外研修のスゴイところだと思います。
壁に直面したとき、誰からともなく意見が発信され、議論が始まり、あっという間に合意にたど り着き、再度チャレンジ。 このサイクルが非常に早く回るのです。
初日からのプログラムを通じて、 人がそれぞれ相手のことを思いやり、理解し、そして受け入れるようになり、初めは無意識のうちにグループ単位で競い合ってしまっていたのが「協力」に変わる... 座学で学んでも心底腹落ちさせることが難しい「チームビルディング」をはじめとする「仕事」に必要な要素を、この野外研修ではわずか1日と数時間の体験により、自ら考え行動=体現できる ようになっていました。
研修導入の目的・解決したい課題(塚本様)
2015年から新入研修でお世話になっており今年で8年目です。
弊社の新人研修のテーマの1つである「最高の同期チームづくり」を達成するために、毎年4月の終盤に研修をお願いしています。
研修導入後の成果(塚本様)
4月1日に入社し、およそ1か月間を共に過ごした仲間と、非日常のこの空間の中で、本音で語り合い、向き合うことができるこの研修は、弊社にとってもう欠かすことができない育成プログラムの1つです。
「仲間」という意識が変わるのはもちろんですが、なぜかこの研修を受けた後は、よく笑って、 よく泣くようになり、感受性が豊かになります。 これは明らかに目に見えて違います。
毎年行うことにより、こうちゃんをはじめとする講師の方々も弊社のことを理解していただき、 年々研修の内容をブラシュアップしてくださいます。
社内の座学で伝えてきたことをこの研修と連動させることにより、新人たちの腹落ち度合いが全く変わります。 驚くことに、この研修を導入した2015年度以降、明らかに会社を辞める人間が減っています。 「あいつも頑張っているから、自分も頑張らないと!」というそんなマインドが研修を通じて、 新人たちに根づいた証だと考えます。
アウトドア研修を受けてみての感想を教えてください(塚本様)
長年お世話になっている中での思い出になるエピソードは2020年度の新人研修のときです。
新型コロナウイルスの影響で、弊社でも4月から在宅研修を余儀なくされ、当然のことながらリ アルなコミュニケーションを取りづらいことに課題を感じていました。
リモート画面越しに見える新人たちの表情はどこか曇っているようで、改めて「リアルなコミュ ニケーションが足りない」ことに気づきコロナ禍の中でも、会社の懸念を押し切ってこの野外研修 を実施しました。 (感染防止対策に尽力いただいた森と湖の楽園のみなさまに心から感謝です!)
例年と違い、2020年新卒に限っては同期の仲も「ただの同じ時期に入ったメンバー」という感じでした。
しかし、この野外研修に来ると、たった2日間で腹を割って意見を出し、そして焚火で語り合い涙を流せる「本当の仲間」の状態に。
そんな姿を見ると、多少強引ではありましたが、この研修を強行して本当によかったと、そして この研修の意味や価値を確認することができました。
コロナ禍の中でも、この非日常の森の中に来るとなぜか「素の自分」を出せ、「自己開示」ができ、 相手も承認し、みるみる変わるこの2日間は本当に印象的でかけがえのない時間でした。
また、一括りに「同期」といっても、弊社には職種の関係で高校卒、専門学校卒(2年制~4年 制)、大学卒と、入社年齢が様々です。
この最大4年の年齢=社会経験の差を社内の座学だけで埋めることはなかなか難しく、入社当初は見えない壁というか距離が存在します。しかし、この研修の目玉でもある「焚火」で本音で語り合うことで、その壁や距離がまるで魔法にでもかかったかのように一気になくなり、いつの間にか団結力のある「よいチーム」になってしまうことに毎年驚かされます。
野外研修が終わると、翌日からは通常の研修に戻りますが、新人たちの表情、会話の中身、そして何より「距離感」と「姿勢」が見違えて変わり、定着率の向上、チームワーク強化への近道がここにあると思っています。
研修を検討している方へメッセージをお願い致します(匂坂様)
これまで人財育成担当者として様々な研修を受講してきましたが、このような劇的な変化を目の当たりにできる研修には出会ったことがありません。
会社というものは様々な価値観を持った「人」の集合体であり、それをお互いに認め、受け入れることで成立していると考えます。
ともに汗をかくことの尊さややり遂げたときの達成感・幸福感をみんなで体感し、仲間が好きになり、仕事が好きになる。
そんな組織で働くうえで大切なこと、豊かな人生を歩んでいくために大切なことに気づかせてく れるこの野外研修は、弊社の新人育成にとって欠くことのできない存在であり、合併し新会社となっ た今でもリピートさせていただいています。
そして、来年の研修が今から楽しみでなりません